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上小阿仁村から/5止 「働く場所があれば」 かつては秋田杉の主要産地 村外へ仕事求める人も /秋田

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「この辺で仕事をすることもあるんだ」。長く携わる林業について語る小林武美さん=上小阿仁村で
「この辺で仕事をすることもあるんだ」。長く携わる林業について語る小林武美さん=上小阿仁村で

 過疎化、高齢化、少子化の波にさらされ続ける上小阿仁村。「働く場所があればねえ」とは、村に活気があった頃を知る多くの人たちの嘆きだ。かつては秋田杉の主要な産地、そして宿場町として栄えた。ピークだった1960年は6900人超が暮らしていた。

 「林業一本で稼ぐ人? 村ではほとんどいなくなったなあ」。村で林業を営む小林武美さん(76)は、遠くの木々を見やりながら話し始めた。父が起こした「小林林業」を引き継いで半世紀。十数人の従業員を抱えたこともあった。でも、人件費に見合ったもうけを出すのは難しく、今は家族5人で細々と続けている。

 村で一番の財産は、2000ヘクタール(20平方キロ)に及ぶ村有林だとされる。窮地に陥ったら、村の林を切れ−−。この言い伝えがあったから、村は平成の大合併にもなびかなかったのだと、まことしやかに言われる。

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