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熊本地震・ふるさとよ

第4部/2 よみがえった仕事の虫

野良仕事を終えて道をスタスタと歩く地下足袋姿の加藤重美さん=熊本県益城町で、福岡賢正撮影

 「こん人は仕事しか能のなかもん。8年ばかり前、暮れに前立腺がんの手術ばしたつですよ。正月前に帰ってきたて思たら、畑行ってメロンのハウスば建てらしたつですたい。みんなたまがっとりました。がんより仕事が大事て思とらすもん」

 4月の熊本地震のショックで衰弱しながらも、熊本県益城(ましき)町の町公民館飯野分館の避難所の人たちに支えられて元気を取り戻した加藤重美さん(80)を、妻の結子さん(76)はそう評す。4人兄弟の長男で、9歳の時に父親が戦死したため、小さい頃から働き通しで生きてきた。結子さんが振り返る。

 「今年も1人でパイプば運んで50メートルのハウスば3棟建てらしたつです。4月にゃメロンの熟れかかっ…

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