<kin−gon>
シリアの一時停戦合意が破綻。合意を主導してきた米露は互いを「停戦合意を破った」と非難し、対立は先鋭化している。しかし米露の確執は横に置いて、停戦合意から破綻までの約1カ月、私が強く印象づけられたのは欧州の不在だった。英国の欧州連合(EU)からの脱退問題が早くも影を落としているとみるべきだろう。
破綻した一時停戦は、先月10日、米国のケリー国務長官とロシアのラブロフ外相の秘密交渉で合意した。米露が主導したこの秘密交渉で、EUは完全に蚊帳の外に立たされた。合意達成後も「発効には米露がそれぞれの支援勢力(米国はシリア反体制派、ロシアはシリアのアサド政権)を説得する必要がある」と、EUには詳しい合意内容がすぐには伝えられなかった。
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