雇用の拡大がいわれるが、正規雇用のハードルは高い。地域では長期にわたり仕事に就けない人が増大し、貧困率も高まっている。数年前にこの欄でベーシックワークについて触れたことがあるが、真面目に検討してもよいのではないか。すべての人に現金給付をするベーシックインカムではない。ベーシックワークは、自治体が働きたい市民に一定時間の就労を保障する仕組みである。
最近ではイギリスの経済学者アンソニー・アトキンソンが、世界的な困窮の広がりに対する処方箋として提起している。社会保険料を納めていた人々を対象に、主に地域の公共サービスの分野において、最低賃金以上で週35時間程度の雇用保障をおこなう。アトキンソンは、所得を補完する限定的なベーシックインカムと併せての導入を提唱している。
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