青年海外協力隊員

性同一性障害、初の公表

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
母校の北九州市立大で意気込みを語る永崎さん。通称名は「公のために志を持ちつつ、朗らかに生きる」決意を込めた=北九州市小倉南区で2016年9月28日、奥田伸一撮影
母校の北九州市立大で意気込みを語る永崎さん。通称名は「公のために志を持ちつつ、朗らかに生きる」決意を込めた=北九州市小倉南区で2016年9月28日、奥田伸一撮影

タイでエイズ感染者支援へ

 心と体の性別が一致しない性同一性障害(GID)の永崎公志朗さん(24)=鹿児島市=が来年1月、国際協力機構(JICA)青年海外協力隊の一員としてタイに赴任する。JICAによると、性的少数者と本人が公表した隊員の派遣は1965年の事業開始後初めて。今回の件を踏まえ、JICAは募集要項に性的少数者へ配慮することを新たに記した。永崎さんは「性的少数者が幅広く活動する契機になれば」と話している。【奥田伸一】

 永崎さんは女性として生まれたが、GIDに悩み、北九州市立大在学中から男性名を名乗っている。大学で国際協力について学び、途上国で病気に苦しむ子供らを支援したいと考え昨春、協力隊に応募した。だが「不合格時にGIDのせいと悩みたくない」と思い、戸籍の女性名で出願。昨夏、合格した。

この記事は有料記事です。

残り761文字(全文1113文字)

あわせて読みたい

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集