秋季高校野球

県大会総括 好投手の活躍目立つ 優勝・明秀日立、攻守に充実 /茨城

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不動の4番としてチームを優勝に導いた明秀日立の若松祐斗主将 拡大
不動の4番としてチームを優勝に導いた明秀日立の若松祐斗主将

常総以外のシード実力発揮

 第69回秋季関東地区高校野球県大会(県高野連主催、毎日新聞水戸支局など後援)は、第4シードの明秀日立が第2シードの霞ケ浦を破って、10年ぶり2回目の優勝を果たし、出場29チームの頂点に立った。今大会は第1シードの常総学院が2回戦でノーシードの常磐大高に敗れる波乱はあったが、他のシード校は順当に4強入り。総じて好投手を擁するチームが勝ち進んだ大会だった。【川崎健】

 明秀日立は、攻守ともに要所を押さえた野球で勝ち上がり、準決勝以降は小差の試合をものにした。全5試合中3試合に先発したエース粂直輝投手(2年)は、点を取られても大崩れしない安定した投球を見せた。四死球5と制球力があるのも強みで、奪三振は26。11三振を奪った決勝での投球は見事だった。

 打線も大会のチーム打率2割6分は決して高い数字ではなかったが、勝負強さを発揮。2回戦では若松祐斗主将(2年)が決勝点となるソロ本塁打を放ち、決勝では渡辺祐弥選手(2年)が三回2死二塁から先制適時打を放った。

 一方、準優勝の霞ケ浦は攻守ともよく鍛えられた野球で勝ち進んだ。中でも全4試合中3試合に先発し、防御率1・67の成績を残したエース左腕・川崎海斗投手(2年)の好投が光った。チーム打率も3割8厘と高く、打率7割超えの井郷輝選手(2年)や今夏の茨城大会もメンバー入りした小儀純也選手(1年)らが活躍。10盗塁を決める機動力も見せた。明秀日立、霞ケ浦両校とも、強豪ひしめく関東大会でも活躍が期待できそうだ。

 常磐大高は強力打線を武器に4強入りした。8強入りした今夏の茨城大会を経験した1、2年生が多く残り、経験豊富。1回戦は14安打12得点で六回コールド勝ち。2回戦では夏の甲子園で8強入りした常総学院を6−2で破る大金星を挙げた。米国人の父を持つワラス開智選手(2年)は準決勝で満塁本塁打を放つなど持ち前の長打力を発揮した。

 4強入りした第3シードの水城は1試合平均得点が3・7点と攻撃力は欠いたものの、1年生エース・征矢隼輔投手が緩急をつけた投球で相手打線を翻弄(ほんろう)。準決勝は5失点を喫したが、全3試合で計342球の力投を見せた。守備も全試合を通じて失策1と堅かった。

 常総学院は敗れた2回戦で、守りのミスなど伝統校らしからぬプレーが出た。新チームでの練習は夏の甲子園が終わってからで、準備不足が響いたようだ。今後チーム作りは加速するとみられ、来春の成長した姿が注目される。

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