晴れやかな着物に千歳(ちとせ)あめ−−。秋の伝統行事「七五三」シーズンがやってきた。写真館で撮影を済ませる「前撮り」は半年前の5月ごろから始まり、祖父母と3世代で撮影し、海外から七五三のために来日する家族もいる。家族の一大イベントになりつつある今時の七五三事情を取材した。
●帰国して伝統体験
「カメラの丸いところを見てごらん」。おしゃれな1棟貸し切りハウススタジオ「ミチュール」(東京都中央区)の一室で、カメラマンたちが米国から来日した美紗・ウルフちゃん(3)に優しく声をかけていた。笑顔の瞬間を逃すまいと、「パシャッ」と小気味よいシャッター音が響く。
スタジオマネジャーの冨岡涼さんは「海外赴任している家族が七五三のために一時帰国し、アルバムを作って帰るケースが増えた」と話す。母和子さんは「夫は米国人。日本の文化を子どもにも伝えたくて来た。母が手作りした着物を着て写真を撮った、幼い頃の思い出が今も印象強いので、娘にもすてきな思い出として残してあげたかった」と笑顔を見せた。
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