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論の周辺

日本人に求められる「敗北力」

 昨年93歳で死去した哲学者、鶴見俊輔さんの遺著ともいうべき本『敗北力−−Later Works(レイター・ワークス)』(編集グループSURE)が刊行された。「レイター・ワークス」は鶴見さん自身が書き留めていた言葉で「後期文集」といった意味だが、「晩年の仕事」と受け取っていいだろう。文芸評論家の加藤典洋さんが付した「解説」によると、鶴見さんが生前に自選していた23編の文章と、未発表の詩5編、単行本未収録の原稿12編(未発表3編を含む)が収められている。

 鶴見さんは広い分野を思想の対象とし、反戦平和などさまざまな市民運動を担った。記者も何度か取材したが、独特の間合いを持つ人だった。基本的には和やかで、しばしば冗談も口にするが、時折、ふと声の感じが変わり、表情が険しく、怒りに震えんばかりになることがあった。怖い人だと思った。

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