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基礎研究の充実を…大隅さん、自民本部で講演

基礎研究の充実を訴える大隅良典・東京工業大栄誉教授=東京・永田町の自民党本部で2016年10月12日午後1時36分、阿部周一撮影

 ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)が12日、自民党本部で講演した。国立大の運営費交付金が減り、政府の助成対象として産業や医療への応用研究が重視されている現状について「とても危惧している」と指摘。「技術のためではなく、知的好奇心で研究を進められる大事な芽を大学に残してほしい」と、基礎研究の充実を訴えた。

     同党の会合には鶴保庸介科学技術担当相や馳浩前文部科学相らが出席。大隅さんは受賞テーマとなった細胞のオートファジー(自食作用)について解説し、「知的好奇心から研究を続けられる幸せな時代を生きてきた」と振り返った。

     その上で、「日本の研究環境は劣化している。多くのノーベル賞受賞者が『このままでは10年、20年後に日本人受賞者は出なくなる』と言っているが同感だ」と述べた。「研究費助成を受けるにも出口(成果)が求められ、若い研究者はすぐ先に見える成果を追いがちだ。しかし、解けるかどうか分からない問題にチャレンジすることこそが科学。彼らが育っていく社会を実現したい」と訴えた。【阿部周一】

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