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シネマの週末・この1本

永い言い訳 現代人の虚無を照らす

 おのれの卑小さや偽善と向き合うことはつらい。社会的地位のある人間であれば、なおさらだ。映画「ゆれる」「ディア・ドクター」などを監督してきた西川美和が「今までの作品で最も自分に近いキャラクター」という男を造形し、演じた本木雅弘とともに現代人の内面をえぐろうとした。

 人気作家の津村啓としてメディアにも登場する衣笠幸夫(本木)だが、20年来の妻夏子(深津絵里)との仲は冷え切っている。冬のある日、夏子は親友のゆき(堀内敬子)とスキーに向かうが、バスの転落事故で2人は帰らぬ人に。妻の死を悲しめない幸夫はバス会社の遺族への説明会で、悲嘆にくれるゆきの夫陽一(竹原ピストル)に会う。

 妻の死を空虚な思いで受け止める幸夫だが、報道陣に囲まれれば悲しんでいる演技をするしかない。気取った…

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