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今月9日に90歳で亡くなったポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダ氏のワルシャワの家を訪れたのは27年も前だが、この日のことはいまも鮮明だ。1989年8月20日の日曜日の昼下がり。閑静な住宅街では子どもたちがボール遊びに興じていた。呼び鈴を押すと、以前会っている夫人が出てきて「主人は撮影の準備で出ています」と申し訳なさそうに言った。
この時、ワイダ氏が準備していた映画が、大戦中のソ連軍によるポーランド軍将兵の虐殺事件を描いた「カティンの森」だった(実際に完成するのは2007年)。
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