東日本大震災で東京都町田市の大型量販店「コストコ多摩境倉庫店」の駐車場スロープが崩落して8人が死傷した事故を巡り、業務上過失致死傷罪に問われた1級建築士、高木直喜被告(69)=石川県野々市市=の控訴審判決で、東京高裁は13日、禁錮8月、執行猶予2年とした1審判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。井上弘通裁判長(合田悦三裁判長代読)は「構造設計担当者としての義務は尽くされている」と判断した。
判決によると、建物本体とスロープが異なる揺れ方をする構造だったのに、接合部が鋼板だけでつながれたために事故が起きた。前任者から構造設計を引き継いだ高木建築士は、接合部を床でつなぐ強度が高い構造設計をしたにもかかわらず、実際は鋼板でつなぐ工事が行われた。
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