メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

全国高校駅伝

道大会 男子 王者山の手、独走V/女子 旭川龍谷、激戦制す(その1) /北海道

 標茶町で15日に開かれた男子第69回・女子第32回道高校駅伝競走大会(道陸協、道高体連、道教委主催、毎日新聞社など後援)で、男子は札幌山の手が7区のうち6区で区間賞を獲得する強さで他校を圧倒し、4年連続8回目の優勝を果たした。女子は3区で首位に立った旭川龍谷が札幌日大との接戦を制し、2年ぶり4回目の頂点に立った。男女の優勝校は12月25日に京都・都大路で開催される男子第67回、女子第28回全国高校駅伝競走大会に道代表として出場する。【澤俊太郎、山田泰雄、平山公崇】

一斉にスタートする男子1区の選手たち

[PR]

 ◆男子

6区間で区間賞

 男子は、札幌山の手がスタート直後から首位を譲らない安定したレース運びで王者の貫禄を見せた。

 山間部まで往復する1区は前半に上り、後半は下りが続くコース。金橋佳佑選手(2年)は早々に先頭に立ってレースを引っ張り、2位集団と約30秒差でたすきを渡した。北見北斗の長沢圭馬選手(3年)、東海大札幌の今泉裕斗選手(3年)らが続いた。

 札幌山の手の2区・石田光輝選手(2年)は後半に風の影響を受けてややペースが落ち3秒差で区間賞を逃したものの、終始危なげない走りだった。3区は昨年も同区で区間賞のローレンス・グレ選手(2年)が、前年を上回る24分7秒で独走。2年連続の区間賞を獲得した。上り坂が続く厳しいコースだが「調子が良かった」という。

 4区の宮内明人選手(2年)は高校駅伝初出場ながら力強い走りを見せ、5区の野村隼斗選手(3年)、6区の高橋真樹選手(3年)も後続との差を広げた。

 熊谷和也選手(3年)は「最後は最上級生の自分が決める」と7区を駆け抜け、大きく両手を広げてゴールに飛び込んだ。

 北海道栄は2区で小室晶暉選手(3年)が区間賞を取り、全体でも3年連続の2位となった。

一斉にスタートする女子1区の選手たち=標茶町で、手塚耕一郎撮影

 ◆女子

後半勝負ズバリ

 女子は昨年同様、札幌日大と旭川龍谷が熾烈(しれつ)なトップ争いを展開し、3区で前に出た旭川龍谷がその後もリードを守り切った。

 札幌日大が先行逃げ切りのオーダーで来たのに対し、旭川龍谷は「1、2区で耐えて3〜5区で勝負」(阿部文仁監督)との作戦。その期待に応え、1区で主将の沢井いずみ選手(3年)が32秒差で食いつくと、2区は岡島楓選手(2年)が完走後に倒れ込むほどのデッドヒートの末、1秒差に迫った。

 3区は阿部監督が「最近好調で、自信を持って送り出した」という山下桃花選手(3年)。16秒の差をつけてついに逆転し、4区の植田真央選手(2年)が差を広げた。

 最終5区は、上り坂を得意とする伊藤穂乃佳選手(1年)が快走。前年にチームがアンカー勝負で逆転負けを喫した雪辱を果たした。

 札幌日大は、6月の道高校陸上選手権大会3000メートルで準優勝した加藤凪紗選手(3年)が1区で2位に30秒以上の差をつける走りを見せたが、2〜5区のすべてで区間賞を取る旭川龍谷の勢いに敗れた。

「励ましが力」奮起

 ○…男子で札幌山の手の選手の快走が目立つ中、2区で区間賞を獲得したのは北海道栄の小室晶暉選手(3年)だった。前日に足に張りを感じて練習を外れていたというが「監督や仲間の励ましが力になった」と奮起。4位でのスタートにも「先頭の背中は見える。まだ行ける」と力強く駆け出し、のびやかな走りで先行校を追い抜いて2位でタスキをつないだ。「100点満点の走り。優勝はできなかったがチーム全体の力はついている。来年こそこの大会を制してほしい」とさらなる飛躍を後輩に託した。

標茶高おもてなし

 ○…「新鮮な牛乳です。いかがですか?」。当番校で地元の標茶高校は会場に専用ブースを設けて牛乳などを提供し、選手や大会関係者が行列を作った。同校は農業の後継者を育成する実習用として乳牛を飼育し、今大会に合わせて100リットルの牛乳を準備。紙コップに注いで無料提供した。さらに生徒は豚肉を加工した焼きフランク800本、豚汁400人分を振る舞い、沿道には自分たちで育てたマリーゴールドのプランターを並べるなど大会を支えた。

「来年ぜひ雪辱を」

 ○…女子の札幌静修にとって標茶町は、初優勝した2005年、4連覇初年の08年と縁起の良いコースだったが、今大会は健闘むなしく3位だった。高宮佑奈主将(3年)は「先輩たちが悲願の初優勝を飾ったところだったので、何とか勝ちたかった」と悔しさをにじませ「上位校に比べ、まだ体が絞り込めていない。筋力トレーニングを充実させ、来年ぜひ雪辱を」と後輩に期待した。

「やり遂げた」笑顔

 ○…女子でトップの旭川龍谷から遅れること50秒。札幌日大の佐藤実生選手(1年)は必死の形相でゴールした直後、思わず泣き崩れた。主将を置かず、3年の加藤凪紗選手と狩野早耶選手が協力して部を引っ張ってきた。2人による先行逃げ切りで連覇を目指したこの日、加藤選手は1区で区間賞だったが、続く狩野選手は旭川龍谷に1秒差に迫られ「わたしのせいで負けた」と涙を流した。だが後輩たちも懸命に旭川龍谷に食らいつき、来年につながる走りができた。加藤選手は「全体でやり遂げた結果だから」とねぎらい、最後は2人に笑顔が戻った。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「もう一度めぐみを…」 講演1400回、署名1300万超…声を力に訴え続け 横田滋さん死去

  2. かまぼこ商品「うな次郎」ウナギフリーにリニューアル 絶滅危惧に配慮 新潟

  3. 自衛隊員の「テンピン停職」知りながら…法務省、黒川氏処分の「参考にせず」

  4. ORICON NEWS 生田斗真&清野菜名が結婚発表「お互いを支え合いながら共にこの危機を乗り越え」

  5. 拉致問題進展なく 安倍首相「断腸の思い、申し訳ない」 横田滋さん死去

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです