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今週の本棚

『犯罪小説集』 著者・吉田修一さん

 (KADOKAWA・1620円)

 「犯罪はもちろん駄目だけれども、人間が一瞬の輝きを見せるとも言えるのではないでしょうか。だから、人間を描くにあたって犯罪に興味が向かいますね」。原稿用紙100枚前後の中編を5本集めたぜいたくな小説集。「100枚は難しい。短編のように一瞬を切り取るわけにいかないので、登場人物にじっくりと過去を付与しました」

 それゆえ、犯罪そのものというより、さまざまな人生をのぞき込むような読書になる。「白球白蛇(はくじゃ)伝」の主人公はプロ野球の元投手、早崎。父や兄たちの懸命の支えで大願を遂げたもののプロ生活は太く短く終わった。だが早崎は派手な遊興から抜け出せない。「百家楽(ばから)餓鬼」は大企業の御曹司、永尾。帝王学とともに年齢を重ねるが、マカオでのギャンブルに狂い始める。

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