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余録

気持ちがふさいだ人、不安を抱える人を…

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 気持ちがふさいだ人、不安を抱える人を笑顔にさせる食べ物がある。おにぎりだ。おいしいだけではない。地震の被災地で台風や大雨の時の避難所で、炊き出しのおにぎりが人々を元気づけてきた▲不思議な力を宿すおにぎりを、途上国の支援にむすびつける活動が始まった。「日本の食で世界を変えたい」との願いを込めた「おにぎりアクション」である。おにぎりが写った写真を1枚、インターネットで投稿する。だれでも、世界のどこからでも無料だ▲すると、現地での5食分の学校給食をまかなえる100円を、ますやみそ(広島県呉市)や伊藤園などの協賛企業が寄付してくれる。呼びかけは「テーブル・フォー・ツー」(二人の食卓)。日本で生まれた国際貢献の団体である▲各地の社員食堂などに寄付金付きメニューの導入を働きかけ、アフリカやアジアでの給食支援を続けてきた。学校給食は飢餓解消だけでなく、子どもが学校に通うきっかけを生む。約8年間で約4200万食を届けた。今回は、国連の「世界食料デー月間」にあわせた活動だ。来月末までに10万食を目標に掲げる▲ちょうど新米の季節。会社での弁当や子どもとの昼ご飯、運動会や新幹線の車中から次々に写真が届いた。発案者の大宮千絵さんは「心が温かくなり、おなかもすいてきますね」と見ているだけで顔をほころばせた。すでに投稿は6万食分を超え、予想外の反響だ▲どんどん投稿が増えても寄付は10万食分の用意しかないのが残念でもある。多くの人が込めた思いがもったいない。20万円あれば1万食がまかなえるという。おにぎりの力をもっと生かしたい。

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