泊まれる図書館

読書の夜長ひとり占め 佐賀・古湯温泉

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泊まれる図書館の魅力を語る白石さん=佐賀市で、石井尚撮影
泊まれる図書館の魅力を語る白石さん=佐賀市で、石井尚撮影

 佐賀市富士町の名湯・古湯温泉街の一角に泊まれる図書館「暁」が先月オープンした。本に囲まれて夜通し読書にふけることができ、「読書の秋」にはもってこいだ。一晩に1組限定だが、日中は開放しておりコーヒーなども飲める。店主は人口減少と少子高齢化に悩む温泉街の「問題解決の一歩になりたい」と願う。

 築110年の古民家の4畳半と6畳の和室に九州産杉材で作った本棚が無造作に置かれている。新しい畳のにおいがし、虫や鳥の鳴き声がBGM代わりだ。「暁」を運営する福岡市のウェブサイト制作会社、カラクリワークスの社員で、暁の店主を務める白石隆義さん(41)は「お客さんに『おばあちゃんの家に帰って来たみたい』と言われる」と話す。

 本棚に並ぶ蔵書約1100冊は九州の本好き約60人に頼み、1人20冊まで選んでもらった。手塚治虫の漫画もあれば、宮沢賢治の小説もあり、ジャンルは幅広い。選者ごとの棚になっているため、絵本や小説が同じ本棚に並ぶ。日中はコーヒーや紅茶片手に、夜間は本棚の横に敷いた布団で横になりながら、好きなだけ本を読むことができる。宿泊者と地域住民には本を貸し出す。

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