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ノーベル医学生理学賞に大隅さん(12月号より)

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■細胞のリサイクル オートファジーを明らかに

 2016年のノーベル医学生理学賞に東京工業大学栄誉教授の大隅良典さん(71)が決まった。大隅さんはオートファジーと呼ばれる細胞のリサイクルのしくみを明らかにした。

 1988年、東京大学の助教授になった大隅さんは酵母の液胞を研究テーマに選んだ。液胞は「細胞内のごみため」と注目されていなかった器官。2カ月後、顕微鏡で液胞を観察していると、小さな粒が次々生まれ、踊るように動くのを見つけた。酵母のオートファジーの途中の様子だった。

 その後、5000回も失敗しながらオートファジーを起こさない酵母を作り出し、オートファジーにかかわる遺伝子をつき止めた。

★オートファジーってなに?

■「ごみ袋」にまとめて運ぶ

 オートファジーは細胞の中でおこるたんぱく質のリサイクル。図をみると、ごみをまとめて袋に入れ、ごみ処理機に入れているみたい。

 不要になったたんぱく質は膜に包まれ、分解酵素のある液胞やリソソームという器官に運ばれる。それらの器官と合体し中身が分解される。分解された後は、エネルギー源や自らの細胞の材料として使われる。

■細胞を新鮮ですこやかに保つ

 生物の体は日々、変わらないように見えるが、細胞そのものや細胞の中身は絶えず入れ替わり、新鮮に保たれている。そのためには、新しいものを作り出すだけではなく、いらないものを分解するオートファジーの働きがかぎになる。

 また、細胞内にごみをためると病気になるし、病原体をまとめて分解してもいる。生物はオートファジーによって栄養不足を補い、細胞を新鮮ですこやかに保っている。

★細胞ってなに?

■生物の体をつくる最小単位

 細胞というのは、生物のからだをつくる最小単位。すべて生物のからだは細胞でできている。細胞は生命のおおもとでもある。だから細胞の営みを調べることは、生命そのものを明らかにすることになる。

■たんぱく質が営みを支える

 細胞の営みを支え、生物のからだをつくるのがたんぱく質。遺伝子は細胞の核にある生物のからだの設計図ともいえるものだけど、その暗号は、いろんなたんぱく質を作る命令なんだ。

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