歌舞伎

仮名手本忠臣蔵 幸四郎の由良之助に大きさ=評・小玉祥子

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 国立劇場開場50周年を記念する「忠臣蔵」。3カ月連続の通し上演の最初の月である。

 「大序」から「四段目」まで。「二段目」の「桃井館力弥使者」「同松切り」が久々に上演され、師直(左團次)を挟んでの判官(梅玉)の塩冶家と若狭之助(錦之助)の桃井家との対比が分かりやすい。団蔵の本蔵が主人を偽らざるを得ない苦悩を表現した。萬次郎の戸無瀬、隼人の力弥、米吉の小浪。

 由良之助は幸四郎。切腹した判官に後事を託され、「委細」と低声に言い、全てを受け止める姿に大きさが出た。「城明渡し」では、判官から託された腹切り刀の血を手のひらに受けてなめ、師直の首をかき切るしぐさをする。ここから全てが始まると実感させられた。

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