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多くの若者相手に人工知能−−AIをどう考えるかという討論形式の講義を行った。そこでAIに持つイメージが「論理の塊」「感情を理解できない」という人もいれば、「単なる統計器でデータの蓄積がないと使えない」とバラバラなことに驚いた。AIと社会について皆で議論することは今後避けて通れないのに、これでは少し不安になる。そこで少し解説したい。
1980年代初頭から当時の通商産業省主導で、述語論理−−三段論法を並列処理するマシンを作って人工知能を実現する「第五世代コンピューター」プロジェクトが始まった。成功していれば、さぞ「論理的なAI」ができていただろうが、実用にはならなかった。
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