ぼうこうがん
風邪薬成分に転移抑制効果 北大チーム
毎日新聞
2016/10/22 10:15(最終更新 10/22 11:52)
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風邪薬の成分に、ぼうこうがんの転移を抑える効果があることをマウスの実験で確かめたと、北海道大のチームが英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。来年度から治験を始める予定で、抗がん剤と一緒に使うことで完治を目指す治療法の開発が期待されそうだ。
ぼうこうがんは、ぼうこう内の表面にとどまる「浅いがん」と、奥の筋肉にまで達する「深いがん」がある。深いがんは他の臓器に転移しやすく、抗がん剤が効きにくい特徴を持っている。
チームは、ヒトの「深いがん」の細胞をマウスのぼうこうに移植。肺や肝臓、骨に転移したがん細胞を調べたところ、元のがん細胞より動きが活発で、細胞内のある特定の酵素が3〜25倍に増えていた。また、ぼうこうがん患者25人を調べると、転移したがん細胞で同様に酵素が増えていることが分かった。
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