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全国高校駅伝

県大会 男子、秋田工4連覇 女子、秋田北鷹初V /秋田

1位でフィニッシュする秋田工・天野竜汰選手(2年)=秋田市の八橋陸上競技場で

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 師走の都大路を懸けた男子第67回、女子第28回全国高校駅伝競走県大会(県高体連、県教委、秋田陸協、毎日新聞秋田支局主催)が23日、秋田市の県都1周長距離公認コースで行われた。男子(7区間42・195キロ)は秋田工、女子(5区間21・0975キロ)は秋田北鷹がそれぞれ優勝した。秋田工は4年連続22回目。秋田北鷹は初優勝(都大路は前身校を含め12年ぶり6回目)。両校は12月25日に京都市で開かれる全国大会に出場する。

 爽やかな秋晴れという絶好の駅伝日和。秋田工は1区から独走、7区までトップを維持する安定した展開でレースを制した。秋田北鷹は2区でトップに躍り出ると、その後も首位をキープした。

 男女とも上位4チームが東北大会(11月10日、岩手県)へ進出する。両校のほか、男子の大曲工、秋田中央、大館国際と、女子の花輪、大曲、秋田中央が出場する。【川村咲平、池田一生、松本紫帆、佐藤伸】

男子 1区から独走

 秋田工が4年連続22回目の優勝を飾った。チームの目標だった2時間8分を切る2時間7分56秒でゴール。1区・斎藤(3年)は大会唯一の区間新記録をマーク。7区まで全員が区間賞に輝き、ずば抜けた実力を見せつけた。

 1区の斎藤は折り返し後の県庁前で、それまで1位を争っていた秋田中央に徐々にリードを広げ、残り1キロ時点では2位以降に大差をつけた。「憧れのエース区間で自分が流れを作りたかった」と会心の走りをみせた。

 2区の鈴木(1年)は同じ中学の先輩、斎藤から肩をたたかれタスキを受け取った。「追い風でスムーズに走れた」とタスキをつないだ。

 3区の主将・高橋(3年)はアップダウンの激しいコースを走りきった。「リラックスして流れを大事にしていこう」と心掛け、中間地点を過ぎても顔色を変えず、最後の長い上り坂でも安定した走りをみせた。

 昨年の県大会も経験した4区の佐藤(3年)は「向かい風の影響を受けたが、沿道の応援が力になった」と振り返った。

 5区・工藤(2年)は「緊張して前半にスピードを上げすぎて、後半にペースが落ちてしまった」と話すが、リードを守り切った。

 6区・竹村(1年)は、沿道の応援を近くで感じながら走るのは初めて。「秋田工の誇りを持って走り抜いた」と優勝に貢献した。

 アンカー・天野(2年)は初の大会出場。ペース配分が課題と振り返るが、しっかり役割を果たしフィニッシュ。「追い風を利用しながら走り切った」。東北大会、全国大会では14分30秒台を目指す、と早くも新たな目標を掲げた。【森口沙織】

女子 2区で首位に

1位でフィニッシュする秋田北鷹の中嶋夏奈選手(1年)=秋田市の八橋陸上競技場で

 混戦が予想されたが、秋田北鷹が初制覇を飾った。全員が区間1、2位の安定した走りを見せ、1時間13分32秒をマーク。2位の花輪と1分17秒の差をつけた。

 1区は主将の藤田(2年)。序盤は昨年の優勝校・花輪、大曲と競り合う。3キロ付近で突き放されたが「ここは我慢して、何とか食らいつこう」と気持ちを切らさなかった。

 流れを引き寄せたのは、2区の萩野真紀(1年)。タスキを受け取った時点では、1位と29秒差の2位。だが「絶対に1番で姉につなぐ」と追い上げ、手形山トンネル内で抜き去った。

 その後は独走状態に。3区の萩野真理(2年)は妹から「頼んだ!」とタスキを託された。「みんなで優勝の喜びを分かち合いたい」と区間1位の快走をみせた。4区の工藤(1年)は「中盤に少しペースが落ちた」と反省したが、腕を大きく振ることで持ちこたえた。

 アンカーの中嶋(1年)はスタート時、腕と脚をたたいて気合を入れた。「みんなの待つ場所へ」とラストスパートを駆け抜け、フィニッシュを決めた。

 秋田北鷹は2011年に鷹巣農林、鷹巣、米内沢、合川の4校が統合して開校。県大会で優勝し都大路へ出場するのは、鷹巣農林1回と鷹巣4回を含めると6回目となる。

 4年連続で優勝していた花輪は2位に。大曲は終始3位を維持した。秋田中央は2区で4位に浮上し、最後の東北大会切符をつかんだ。【山本康介】

お年寄り20人応援

 ○…「がんばれーっ、がんばれーっ!」

 秋田市御所野下堤5の老人福祉施設「ケアハウス ウエルハウス御所野」の入所者約20人が、冷たい秋風が吹く中、力走する選手たちに沿道から大声援を送った。

 入所者の高橋洋悦さん(77)は「大学駅伝も一生懸命だけど、高校駅伝のひたむきさはまた格別。私は大館鳳鳴OBだが、母校だけでなく出場全チームを応援しています」。そう笑って、激しく手旗を振って応援していた。

「一強」打破へ声援

 ○…男子は秋田工が1区で大きくリードしていると聞き、いてもたってもいられず秋田市広面の沿道に出てきたのは、同市河辺岩見の石塚郁郎さん(65)。「秋田工一強」の現状に「これでは高校駅伝は盛り上がらない」と、他の高校を応援する。実力校・秋田中央のファン。「他に強い高校があれば、切磋琢磨(せっさたくま)して県全体のレベルが上がる」。それが応援の理由だ。秋田中央が駆け抜けると叫んだ。「中央がんばれっ」


 ■走破録

エース自覚、区間新 秋田工(3年)・斎藤椋選手

秋田工・斎藤椋選手

 「エース区間」と呼ばれる最長区間・1区(10キロ)で会心の走りをみせた。今大会唯一の区間新記録をたたき出し「区間新も一つの目標だった」と、レース後に笑顔を見せた。

 2014年の都大路では4区を担いチームは過去最高の全国4位。しかし、3区だった昨年の都大路では「自分が足を引っ張った」と、苦い経験を振り返る。20位前後で受け取ったタスキだったが緊張して力み、一気に5、6人に抜かれて順位を下げた。1月には右脚を疲労骨折し、1カ月半練習できなかった。「エースなのに」とふがいなさが募った。

 だが「逃げては駄目だ」と奮起できたのはエースの自覚が強かったから。ウオーキングを地道に重ね、不安のあった体幹を鍛えた。

 迎えた今大会。2区の鈴木玲央(1年)の背中をバシッとたたき、「いってこい!」と1位でタスキをつないだ。チームは4年連続22回目の優勝。「都大路で雪辱を果たしたい」。目線はもう先のレースに向かっている。【森口沙織】

トンネル内で勝負 秋田北鷹(1年)・萩野真紀選手

秋田北鷹・萩野真紀選手

 ずっと憧れていた都大路。夢のままで終わらせたくない--。

 何度も反すうさせていた思いが、初優勝に導く原動力となった。

 1位と29秒差の2位でスタート。2区は大きなアップダウンがあり、しかもこの日は向かい風が吹きすさぶ。決して得意ではないが「絶対に1位で次につなぐ」と加速した。

 手形山トンネル内で「ここで追い越してやる」と一気に勝負をかけ、先頭の走者を抜き去った。44秒の差をつけて姉の真理(2年)にタスキを託した。

 鷹巣中時代は駅伝で全国大会に出るほどの実力。意気込んで進学したが、高校のレベルの高さを痛感した。「今のままではダメだ」

 仲間たちと刺激し合いながら迎えたこの日。「不安だらけ」と緊張し通しだったが、初優勝の知らせを競技場へ戻るバス内で聞き、胸をなで下ろした。

 夢は都大路での優勝。「今はまだ夢の途中。必ず実現させたい」。決意を新たに、師走に向けて走り出す。【山本康介】

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