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詩歌の森へ

未明の街から詩を=酒井佐忠

 筒井富栄(とみえ)という歌人がいた。「軽音楽があるように軽短歌というものがあっていい」との考えで、近代短歌の「重さ」を克服しようとした。都市的感覚で短歌と「詩」の境界をいく新鮮さが魅力。1960年代後半の短歌界にいち早く口語調のライトバースを取り入れた。だが、決して内容が軽いわけではない。病や育児など現実をのりこえる詩的発想から生まれたものだ。「歌の伝統の中から異質なポエジーが形象化された」(師の加藤克巳)のである。

 いま手元に『筒井富栄全歌集』(六花書林)が届いた。第一歌集『未明の街』から『風の構図』まで、さらに…

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