精神保健指定医

物語る倫理観の乏しさ 大量取り消し 

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 前例のない精神保健指定医の大量取り消しは、患者の人権に関わる資格でありながら、安直な方法で取得者を増やしてきた精神科医療界の倫理観の乏しさを物語る。不正を見逃してきた審査の甘さも浮き彫りになり、制度改革が急がれる。

 「カンファレンスに参加したのでいいと思った」「当直などで少しでも関われば大丈夫と考えた」。処分された指定医の多くは、症例リポートの使い回しについて、厚労省にこう弁明したという。

 しかし、リポートが自ら担当として診療に関わった症例に限ることは、資格取得の要件として明記され、事前に説明会もある。今回新たに2人が取り消され、過去5年で資格を取った13人中12人が不正取得で取り消された聖マリアンナ医大病院は組織的な不正を否定しつつ「手っ取り早く症例を確保するためだったと思う」と話し、勝手な解釈が横行していた実態をうかがわせる。

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