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筒井紘一の茶の湯つれづれ

京都・裏千家今日庵文庫長、茶道資料館副館長の筒井紘一さんが、茶の湯にまつわる逸話や思想、動向を紹介します。

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筒井紘一の茶の湯つれづれ

最良のストレス解消法

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和歌山・高野山にある宿坊「恵光院」の道場で座禅体験をする外国人。茶道や華道と同様、心を落ち着かせる=入江直樹撮影
和歌山・高野山にある宿坊「恵光院」の道場で座禅体験をする外国人。茶道や華道と同様、心を落ち着かせる=入江直樹撮影

 茶道の魅力とは何だろう。茶会の雰囲気、道具に触れる楽しみ、和菓子のおいしさ、という人がいるかもしれない。そんなこととはまったく違う「茶道の力」が米国の著名大学で明らかになった。さて、その真相とは--。

 現代はストレス社会だといわれる。もちろん、ストレスは現代社会で生まれたものではなく、原始時代から存在した。ホモサピエンスは、巨大な獣や獰猛(どうもう)な動物に遭遇した時など、強いストレスを感じて逃げ惑うしかなかった。そのストレスを解消する方法として考え出されたのが石斧(いしおの)や弓矢、槍(やり)であり、火の使い方であった。

 そのように考えれば、ストレスのない社会はなかったはずである。古代オリンピックの時代からアスリートたちは強烈なストレスを持って試合に臨んだに違いない。

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