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産科医たちの挑戦(その2止) 二つの命に寄り添う

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養父母のもとで暮らすことになった赤ちゃんを見つめる鮫島浩二院長。子どもへのまなざしはいつも温かく、医師仲間は「ぶれない、真っすぐな人」と信頼を寄せる=埼玉県熊谷市で、小川昌宏撮影
養父母のもとで暮らすことになった赤ちゃんを見つめる鮫島浩二院長。子どもへのまなざしはいつも温かく、医師仲間は「ぶれない、真っすぐな人」と信頼を寄せる=埼玉県熊谷市で、小川昌宏撮影

 

 ◆「望まぬ妊娠」母子のはざまで

「縁組」広がる連携

 猛暑で知られる埼玉県熊谷市の郊外に、洋館のような診療所がある。2006年に開院し、年間約1000件のお産を扱う「さめじまボンディングクリニック」。ボンディングは英語で「絆づくり」を意味し、患者は親しみを込めて「さめボン」と呼んでいる。

 1階の職員通用口の前に、院内の案内図には書かれていない病室が二つ。望まない妊娠をした女性などのために用意された部屋だ。ある年の瀬、ここに20代の女性が入った。

 「貯金、所持金がない臨月の妊婦です。一度も病院に行っていません」

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