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養老孟司・評 『渋谷の農家』=小倉崇・著

 (本の雑誌社・1728円)

「違いがわからない」グローバル化

 著者によれば、日本の有機農家の割合は0・4%だという。それでは有機農業なんて、語るに足りないなあ。そう思う人もあろう。衆寡敵せず。

 数年前、群馬県の田舎から知人がやってきた。手土産は段ボールにいっぱいのさまざまな果物。口上はこうだった。「先生、これは全部、農家が自家用に作っているものだから、大丈夫ですよ」。じゃあ、いつも私が買って食べている、あれはなんなのだ。そういうわけで、社会も人生も、必ずしも統計に従うわけではない。

 著者は日本各地の有機農家を取材する。山形県高畠町の米農家、遠藤五一。香川県・小豆島のオリーブ農家、山田典章。長崎県佐々(さざ)町、お茶農家、北村親二。神奈川県相模湖町(現相模原市)、友人の農家、油井敬史。鳥取県智頭(ちづ)町の麻農家、上野俊彦。岡山県は蒜山耕藝(ひるぜんこうげい)の桑原広樹、高谷裕治・絵里香。鹿児島県徳之島・伊仙町のニンニク農家、福留ケイ子。愛媛県今治市・大三島の柑橘(かんきつ)…

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