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近江酒蔵巡り

隠れたる「宝庫」をゆく/25 笑四季酒造 規格外の着想、ファン魅了 /滋賀

日本酒離れしたラベルのデザイン。奥のボトルは肩が高く、ボルドータイプのワインを想起させる=滋賀県甲賀市水口町本町の笑四季酒造で、山本直撮影

 「ここ2、3年は八方美人に徹し、誰にも文句を言われないような酒を造りました。まず資金をためないと好きな米も買えないですから。ようやく造りたい酒のスタートラインに立ったところです」

 笑四季(えみしき)酒造の5代目蔵元で醸造責任者の竹島充修(あつのり)さん(36)は語る。独自製法の貴醸酒(きじょうしゅ)、日本酒の概念を超えたネーミングやデザイン、そして純米や伝統的な山廃・生〓(きもと)へのこだわり--。一気にファンの心をつかみ、9年前に60石だった製造量を約8倍に激増させた。竹島さんの強い自己顕示欲がどんな形で表現されるのか、毎年注目を集めている。

 新潟県柏崎市出身。東京農業大で醸造学を学び、2002年に銘酒「越(こし)の誉(ほまれ)」で知られる同市の原酒造に入社した。杜氏(とうじ)として期待されていたが、酒類総合研究所東京事務所の講習で、大学の1年後輩で笑四季の跡取り娘である加奈子さん(36)と再会。交際を経て07年、婿入りが決まった。同年7月16日の新潟県中越沖地震で甚大な被害を受けた原酒造は1カ月で業務を再開。復旧に奔走した竹島さんは…

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