宇宙人を狂言回しに、宗教・信仰の意味を問う
インド映画、いま輝いています。長い伝統があり、サタジット・レイの「大地のうた」は私の人生ベストテンに入る作品ですが、インド映画がすごいのは、映画祭で賞を受けるタイプの作品はもちろん、誰もが気楽に見る映画に力があるところ。優れた技術に加え、膨大な観客に支えられた手応え、自信を感じます。
それに、幅が広い。ボリウッドといえば歌って踊って楽しさいっぱいの「ムトゥ 踊るマハラジャ」が頭に浮…
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