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加藤浩子の「街歩き、オペラ歩き」

バッハとイタリア・オペラをテーマに、執筆、講演、音楽ツアーの企画など多彩に活動する加藤浩子さんのコラム。クラシックナビ連載。

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加藤浩子の「街歩き、オペラ歩き」

人気ナンバーワンの充実度、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場

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メトロポリタン歌劇場正面
メトロポリタン歌劇場正面

 冒頭から私事で恐縮だが、筆者はライター業のかたわら、オペラハウスや作曲家ゆかりの地をめぐり、現地で公演を鑑賞するツアーの企画・同行という仕事もしている。ツアーメンバーは、オペラをあまり聴いたことがない方から、メジャーな歌劇場はだいたい行ったという方まで幅広い。そんなさまざまなオペラファンの大半が、口をそろえて「行きたい!」という歌劇場、それが、ニューヨーク(以下NY)のメトロポリタン歌劇場である。

 メトロポリタン歌劇場(以下略称のMETで表記)は、アメリカ合衆国でナンバーワンであると同時に、世界屈指のオペラハウスだ。ブロードウェーの北端に位置する芸術文化施設のコンプレックス、リンカーン・センターに、文化のシンボルのように壮麗な姿を見せている。ウォレス・ハリソンの設計によるモダンな建物には白大理石が張りめぐらされ、正面はガラス張りで、ガラス越しにホワイエを飾るシャガールの美しい壁画が眺められ…

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