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熱血!与良政談

長年、政治の裏側を取材してきた与良正男専門編集委員が、永田町に鋭く斬り込みます。

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熱血!与良政談

差別の歴史を知らない罪=与良正男

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 100年以上前の1903年。大阪で開かれた博覧会に便乗して、民族衣装姿の朝鮮人や台湾先住民、アイヌなどと並んで沖縄県民(琉球人)が「7種の土人」として見せ物扱いで「展示」されたことがあった。沖縄では差別や蔑視の象徴だと今も語られる「人類館事件」だ。

 当時、沖縄の地元紙などは「アイヌや台湾と同一視されるのは侮辱」と抗議したそうだ。明治政府が進めた同化政策の中で、差別される側もまた差別的になっていく。そんなより悲しく深刻な事件としてとらえるべきかもしれない。

 米軍北部訓練場(沖縄県東村・国頭村)のヘリパッド建設に反対する人たちに対し、大阪府警の2人の機動隊員が「ぼけ、土人が」「黙れ、こら、シナ人」と暴言を吐いたのを目の当たりにして、「100年以上たっても、沖縄への差別意識や構造は変わっていない」と怒り、悲しんだ沖縄県民は多かったろう。

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