緊張する場面でグッ 放置すると肩こり、腰痛、うつ病に発展?
俊輔は、サッカーの練習で歯が痛むと虎鉄先生に相談しています。
虫歯ではないそうです。
口を開けるとコキンと変な音もするようです。
どうやら、顎関節症のようです。
歯ぎしりもあるとなると、典型的なTCH(歯列接触癖)と考えられます。
TCHは、上下の歯を無意識に噛み合わせる癖のことです。
一つでも当てはまればTCHの疑いがあります。
4~5人に一人はいるという説もあるそうです。
TCHのチェックリスト
・上下の歯が噛み合っている
・前歯だけ接触している
・奥歯だけ触っている
・上顎(あご)に舌全体が付いている
・口を閉じ、歯を話すと違和感がある
・口を閉じ、歯を付けると違和感がある
・舌の縁が歯形でギザギザ
・頬の内側に白い線(歯の痕)
俊輔のように、虫歯の詰め物がよく壊れるのもTCHの症状の一つですね。
どんな時に食いしばってるのか、自分では分からないかもしれませんが、食いしばりやすい
場面としては、パソコンや集中作業、ゲーム中やストレスを感じる際など、緊張する時が多いようです。
食いしばりには、いくつか種類もあります。
・グラインディング(こすり合わせ)
・クレンチング(垂直の噛みしめ)
・タッピング(上下カチカチ)
左右どちらかだけや、ものすごい力で噛んでいるといった癖も関係してきます。
普通の人の口の中はどうなっているのでしょうか?
食事や発話の時以外、上下の歯は離れていて接触するのは1日約18分。
リラックスした状態は前歯で1~2ミリ、奥歯で0.5~1ミリ開いています。
一方、TCHを起こした状態は上下が常に噛み合い、過度に緊張しているのです。
接触で顎に力が加わり続けると、交感神経が働いて緊張状態が続いてしまうのですね。
顎関節症の患者の8割はTCHだそうです。
腰痛や肩こり、うつ病の原因にもなります。
根本的な治療法はありません。
寝ている間はナイトガードをすると良いでしょう。
歯の接触を減らすには、起きている間「歯を離す」ことを意識しましょう。
噛みしめたら思い切り息を吸って肩を上げ、一気に口から吐いて肩を下ろし脱力すると効果的です。
歯の接触を減らす方法は、
(1)上下の歯を噛み合わせ、筋肉や顎の関節に
負荷がかかっていることを意識
(2)冷蔵庫やPC、電話など目に付くところに張り紙をする
(リラックス/顔の力を抜く/歯/歯を離す…など)
(3)歯が接触したら離す癖をつけ、深呼吸する
歯が接触したら条件反射で話すようになれば成功です。
最初のうちはギョロ星人のように、口を開けっ放しにしてみるのもいいかもしれませんね。