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香原斗志
近年、オペラの歌い手については、他国の出身者に押され気味のイタリアだが、こと指揮者にかぎっては、うれしいことに逸材を次々と輩出している。なかでもイタリアの若手指揮者「三羽ガラス」と称されるのが次の3人だ。ボローニャ歌劇場の音楽監督を務めるミケーレ・マリオッティ(37)、2014年に東京二期会の「蝶々夫人」を指揮し、今年は東京交響楽団に客演、17年2月には再び二期会で「トスカ」を指揮(同時に東京都交響楽団にも客演)するダニエーレ・ルスティオーニ(33)、そして、この秋に東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者に就任し、先ごろ同楽団でマスカーニ「イリス」を指揮したアンドレア・バッティストーニ(29)である。
マリオッティは2011年にボローニャ歌劇場の引っ越し公演で、ベッリーニの「清教徒」とビゼーの「カルメン」を指揮して以来、来日していないが、ほかの2人は日本でもなじみだと言っていいだろう。また、マリオッティについても、在京のオーケストラの間に招聘(しょうへい)しようという動きはあるようだ。
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