メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

井波律子・評 『敗北力-Later Works』=鶴見俊輔・著

 (編集グループSURE・2376円)

「自分の中の態度」に根差す「思想」

 著者は、二〇一一年十月、脳梗塞(こうそく)で倒れ、以来、さまざまな病気と向き合いながら、二〇一五年七月、九十三歳で亡くなった。本書は、四年近くつづいた不如意な病中生活のなかで、倒れる前に発表したエッセイや講演等々二十三編を著者みずから編集した「著者自編」と、雑誌などに発表されたが、著書に収録されなかった十二編を収録した「自著未収録稿」の二部から成る。このほかに、著者が静かに語りかけてくるような、未発表詩稿五編が挿入され、著者の晩年の貌に豊かな膨らみを与えている。

 本書の中核をなすのは、「著者自編」に収録された文章である。「なれなかったもの」「敗北力」「日本人は…

この記事は有料記事です。

残り1143文字(全文1463文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 河井案里議員に「裏切られた」 車上運動員紹介の広島県議を任意聴取 広島地検

  2. まさに「雪乞い」 東京五輪の暑さ対策、少雪でピンチ 豪雪の南魚沼

  3. 日大ラグビー部員を大麻所持容疑で逮捕 部は無期限活動停止に

  4. 河井案里議員が登院「区切り付いたら説明したい」

  5. 首相、施政方針で「台湾」に言及 異例の演説、どよめきと5秒間の拍手も

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです