仙客亭柏琳

農民戯作者のデビュー、流行作家が尽力 5代目・荒井さんが巻頭文を発見 /神奈川

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 相模国磯部村(相模原市南区磯部)に住んだ草双紙の戯作者、仙客亭柏琳(せんかくていはくりん)(本名・荒井金次郎)が無名の農民ながら「花のお江戸」で作家デビューできたのは、柏琳が自ら流行作家の柳亭種彦に原稿を送り、作品を評価した種彦が発刊に尽力していたためだったことが分かった。柏琳から5代目に当たる相模原市南区麻溝台、日相印刷会長、荒井徹さんが、柏琳の初作「花吹雪縁柵(はなふぶきえんのしがらみ)」を翻刻する中で、出版のいきさつを書いた種彦の巻頭文を見つけた。

 「星下梅花咲(ほしくだりうめのはなざき)」「紫房紋(むらさきぶさもん)の文箱」を含めて世に出た柏琳著の草双紙3作は、いずれも種彦が監修。表紙と挿絵を浮世絵師の葛飾北斎や歌川国芳、歌川貞秀が担当したのも、種彦の強い力添えがあったからとみられている。

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