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クマが人里に出没するケースが各地で相次いでいる。秋田県内では、人里で発見され駆除されたクマは今年度468頭(先月末時点、県調べ)と過去最多に達した。冬眠前も餌を求めて果樹園や畑に現れる恐れがあり、引き続き注意が必要だ。【山本康介】
鹿角市八幡平のキャベツ畑。10月13日夕、農作業中の男性(51)が体長約1メートルのクマに襲われた。男性は近くの軽トラックの荷台に逃げたが、クマは背後から左腰をひとかきして立ち去った。軽傷で済んだものの、もし執拗(しつよう)に攻撃してきたら……。
「異常」と呼んでいい状況だ。県警地域課によると、今年度、県内でのクマの目撃件数は860件(先月末時点)で、過去最多だった12年度の492件を大きく上回る。そのうち人がクマに襲われたのは19件。いずれも統計が残る11年度以降で過去最多となった。このため県は9月、「クマ出没警報」を初めて発令し、冬眠に入る12月末まで継続する。
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