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東京 和のたくみ

(6)くず餅――天野充雄さん「分からない時は、自分の腕を疑う」

 朝もやのような白い湯気の向こうから、ベルトコンベヤーに乗った四角いせいろが整然と流れてくる。手前で待ち構える天野充雄さん(54)が、リズミカルな仕草でせいろをひっくり返すと、平らな板状のくず餅がぷるんと震えた。天野さんは、江戸時代から続くくず餅の老舗「船橋屋」の工場長。昔風に言えば親方だ。くず餅の作り方は、親方から弟子へと代々引き継がれてきた。

 天野さんの右の手のひらと指の皮膚はとてもなめらかで、指紋はほとんど消えてしまった。蒸したての、10…

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