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米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏(70)は選挙中、「減税する」と主張する一方、「社会保障費は減らさない、インフラには投資する」と発言した。有権者が聞きたいと思う言葉をうまくちりばめていた。「つじつまが合わない」との批判に対しては「エリートの議論だ」と反論し、トランプ支持者はこうしたエリート批判の論調に乗っかった。
ただ、歴代の米国大統領は就任時に、選挙中の主張は主張として米国の利益とは何なのか再考した。カーター元大統領が唱えた在韓米軍撤退も実現しなかったし、2008年の大統領選で当時、民主党候補だったオバマ大統領は、北米自由貿易協定(NAFTA)を見直すと公約に掲げたが実際には見直さなかった。トランプ氏も、これまでの発言の中で実施する政策の優先順位付けをするだろう。まずは、先入観を捨てて、トランプ氏と向き…
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