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今週の本棚

座談 鶴見太郎・選

 <1>三酔人経綸(けいりん)問答(中江兆民著、桑原武夫・島田虔次訳・校注/岩波文庫/799円)

 <2>柳田國男対談集(柳田國男ほか著、宮田登編/ちくま学芸文庫/1404円)

 <3>父と娘の歳月(寿岳文章・寿岳章子著/人文書院/品切れ)

 異なる意見が出会うことで、本人同士、予想もしなかった話の展開が生まれることがある。そんな見方もあるのかと眼が開かれ、こちらの意見がはっきりと輪郭を結んでいく。その意味で座談とは、論文や小説、随筆とも異なる独自の領分を持っている。

 近代日本の座談を考える上で、<1>は現在でも参照するに足る古典のひとつである。武装なき平和を理想とする洋学紳士、パワー・ポリティクスの視点から隣国への侵攻を説く豪傑君、両者の判定役をつとめながら、実現可能な領域を見据えて立憲制度の確立を模索する南海先生。鼎談(ていだん)を構成する三人のキャラクター、いまだ現在にも繋(つな)がり得る各人の政治観、そして敢(あ)えて結論を出さず、問題の深さを残して終…

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