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緊急インタビュー・トランプの米国

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緊急インタビュー・トランプの米国

/5 柔軟なリアリスト サントリーホールディングス社長・新浪剛史氏

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サントリーホールディングス社長の新浪剛史氏=東京都港区で2016年11月15日、藤井太郎撮影
サントリーホールディングス社長の新浪剛史氏=東京都港区で2016年11月15日、藤井太郎撮影

 ドナルド・トランプ氏(70)とビジネスを通じて知り合った友人によると、彼は話が早くて機転が利き、勘が鋭い人だそうだ。私の印象でも、タフで、状況に応じて取引ができる交渉上手な人物だと感じる。

 交渉上手というのは、相手が何を求めていて、どのポイントを押さえればいいかを把握するのがうまいということだ。彼は選挙で、グローバリズムや技術革新に反発する保守層をうまくとらえた。その意味で、自分の売り込み方を知っている「グレートマーケッター(売り込み上手)」と言える。政治信条を表に出さない、非常に現実主義的な手法だ。米国の人々も、給料が増えない、自分の子供が今より幸せになれないという不安を抱え、その解決を現実主義者であるトランプ氏にかけたのだと思う。

 そう考えると、大統領就任後は、かなり柔軟に政権運営を行っていくのではないか。首席補佐官人事でも共和党と対話できる人を据えるなどバランスを取っている。一方で、選挙で掲げたインフラ投資拡大は共和党の政策とは相いれない。(財政悪化懸念から)金利が上がってドル高となり、輸出が減る可能性もある。この矛盾をどうするのか。政治家ではできない面白い発想でいろいろやってくる可能性がある。

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