歌舞伎

仮名手本忠臣蔵第二部 菊吉が高い舞台成果=評・小玉祥子

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 3カ月連続での、全段通し上演の2カ月目。あたり役とする菊五郎の勘平、吉右衛門の由良之助が、高い舞台成果を示した。

 菊五郎は「五、六段目」の勘平。義母のおかや(東蔵)に疑われてつぶやく「情けない」の一言は、自身の境遇に向けたものと聞こえ、郷右衛門(歌六)と弥五郎(権十郎)にすがる「武士の情けじゃ」には、落はくの悲しみの中に二枚目らしい色気が表れた。

 東蔵が夫与市兵衛(菊市郎)の死以降、押し寄せる悲劇に翻弄(ほんろう)され、とまどい、怒り、悲しむ姿を自然に見せた。

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