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不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/52 怪獣

 <日曜カルチャー>

語りの文化、近代の痛み

 詩人の伊藤比呂美さん率いる「熊本文学隊」主催の「いま石牟礼道子を読む」(第3回石牟礼大学)が5日、熊本市で開かれた。伊藤さんと作家の高橋源一郎さん、町田康さんの3人が石牟礼文学の妙諦(みょうてい)を語り合った。

 今回テーマとするのは、古老数人の語りによる近代草創期の記録『西南役(せいなんえき)伝説』と、天草・島原の乱(1637~38年)を題材にした『春の城』の2作。『苦海浄土』直前に書いた『西南役伝説』は「『苦海浄土』の母胎」と石牟礼さんが言う重要な作品だし、『春の城』はチッソ東京本社前での座り込みのときに、「乱を起こした人たちと私はつながっている」と感じて書いた切実な作品である。

 水俣病闘争の延長戦という位置付けの『春の城』。高橋さんは「『西南役伝説』もそうだけど、権力に負ける…

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