小学館のマンガ雑誌「ヒバナ」で連載中の「しまなみ誰そ彼」は、同級生からゲイであることを疑われ、からかいの対象となった高校生のたすくの物語だ。自分を偽って苦しんでいた時、謎の女性「誰かさん」と出合う。作者の鎌谷悠希さんは、男性でも女性でもないXジェンダーだと公にしている。鎌谷さん自身が直面した性の問題を、広島・尾道の自然とともに静かに描いている。【中嶋真希】
たすくは、ゲイ男性向けの動画をスマートフォンで閲覧した履歴を見られて同級生から差別的な言葉をかけられる。たすくは自分を偽り、「きもいわ、そんなの」と思ってもいないことを口にする。
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2006年毎日新聞社入社。静岡支局、毎日小学生新聞などを経て15年10月からデジタルメディア局。東日本大震災の影響で統廃合した宮城県石巻市の小学校や、性的少数者、障害者の社会進出などについて取材を続けている。共著書に「震災以降 終わらない3・11-3年目の報告」(三一書房)がある。
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