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東京都内の特別養護老人ホームで働くフィリピン人の女性介護福祉士、トレド・マリーゼルさん(32)に首相官邸から電話があったのは、ドゥテルテ比大統領が来日する約1週間前の先月中旬。「首相官邸で大統領の歓迎夕食会が開かれます。ご都合がつくようならぜひご招待したい」と電話の主は言った。
マリーゼルさんは6年前、日比両国の経済連携協定(EPA)に基づく介護福祉士の養成事業で来日した。半年間、日本語を学んだあと、3年間、養護老人ホームで実務経験を積みながら夜遅くまで勉強し、昨年、国家試験に合格した。現在は板橋区内の特別養護老人ホームで働く。マニラに難病の50代の母親と、その世話をしている妹を残しており、仕送りを続けている。
「電話があった時はびっくりしました。夕食会の日(10月26日)はちょうど、非番の日でした」
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