メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

漫画で解説

「第九」はなぜ年末?の巻

楽聖・ベートーベンの交響曲 年の瀬に演奏されるのは日本だけ

[PR]

なぜ年末になると「第九」が演奏されるのでしょうか? 「第九」の正式な曲名は 交響曲第9番ニ短調作品125、通称「合唱」あるいは「合唱付き」です。 ベートーベンが53歳の1824年に作曲。 第4楽章のコーラスは「歓喜の歌」と呼ばれる有名なフレーズですね。 ベートーベンのニックネームは「楽聖」。 幼い頃からスパルタ音楽教育を受けていたそうです。 はじめはピアニストで、13歳でピアノ・ソナタを発表。 しかし20代後半ごろから耳が聞こえなくなっていったのです。
32歳の頃には自殺を考え遺書も書いたほど。 40歳ごろになるとほぼ聞こえなくなってしまったのです。 しかし29歳で交響曲第1番を作曲後、名曲を次々に発表し、この10年間は「傑作の森」(ロマン=ロラン)の期間と呼ばれます。 「第九」は聞こえない状態で作曲しました。 ウィーンでの初演時、ベートーベンは演奏後の喝采に気付かず、観客はハンカチを振って喝采しました。 またベートーベンは引っ越し好きで、作曲で熱くなると花瓶の水を頭からかぶるユニークな人だったそうです。 ところで、交響曲とは何でしょうか?
交響曲とは、オーケストラのための大規模な楽曲形式で、急・緩・メヌエット・急の4楽章からなります。 イタリアオペラの序曲から発展し、18世紀前半に成立。 ハイドンやモーツァルトもたくさん作曲しています。 ちなみに、symphonyを「交響曲」と訳したのは森鷗外です。 「第九」は斬新な交響曲です。 合唱付きに加え、当時としてはタブーな「2音だけの和音」から曲を始めて、 ミステリアスな雰囲気を醸し出すのです。 第2楽章のティンパニー、第3楽章のホルンなど見せどころ満載。 第4楽章ではそれまでの旋律を否定した末に、あの有名なメロディーが出てきます。
「歓喜の歌」は第4楽章で、ドイツの詩人・シラーの「歓喜に寄す」をベートーベンが再構成しました。 自由と友愛を求めるフランス革命前の様子を反映した詩で、欧州連合では”国歌”のような形でセレモニーに使われています。 では、どうして日本では「師走は第九」なのでしょうか? これには諸説あります。 ・戦前のベルリンで大みそかに演奏会があったため踏襲 ・学徒出陣の戦没学生追悼のため東京芸大が12月に演奏 ・第4楽章のクライマックス感が「忠臣蔵」のようで日本人好み 他にもオーケストラ団員の年越しボーナス用という説もあります。

おすすめ記事

広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 名古屋の飲食店、新たに4人感染 クラスターの可能性、市検査 新型コロナ

  2. 帝国劇場が4公演中止 従業員が新型コロナ感染

  3. GoToトラベル、東京除外 都発着旅行や在住者 国交相、運用見直し表明

  4. 新型コロナ 「ぜひ旅行なさって」 「GoTo」に横浜市長 /神奈川

  5. 「今、藤井聡太の将棋が面白い」 中原誠十六世名人が見る新棋聖

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです