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詩歌の森へ

「国民文学」の底力=酒井佐忠

 歴史ある歌誌「国民文学」を支えた歌人、千代國一の生誕100年記念の会が東京・麹町であった。<水ふかく沈む雪くれ蝋(ろう)のごと寂しき色のいくとき保つ>。千代の生地新潟に単身赴任した時の作。雪国では雪片もすぐには解けず寂しい色となって束(つか)の間の生を保っている。確かな把握による「写実」が、孤独の深さを象徴する歌。かと思えば晩年は、<生あらば天(あめ)の恵みとそこばくの歌を詠み足し吾に重ねむ>と歌ある豊かな生に自足した。

 「国民文学」は1914年、のちに毎日歌壇選者となる窪田空穂の責任編集で創刊され、小説や文芸評論、美…

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