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大相撲九州場所千秋楽の27日、初の年間最多勝よりも、今年も賜杯に届かなかった悔しさの方が大きいのか、稀勢の里は今年最後の一番を白星で締めても、支度部屋でため息をついた。
この日の相撲は、落ち着いてはいたが、力強い「らしい」内容ではなかった。相四つの宝富士に対し、素早く左を差しながら、右上手にこだわって、回り込む宝富士を追いかける。最後は右上手をつかんで寄ったが、時間を要した。
今年春場所で13勝し、翌夏場所から3場所続けて綱取りに挑んだが、肝心なところで星を落とし、秋は10勝。振り出しに戻った今場所は3横綱を連破した一方で、3敗はいずれも平幕。ここ一番の弱さは相変わらず。現役大関の中で唯一優勝経験がなく、年間最多勝にも「喜んだ方がいいのか、悔しがった方がいいのか」と話す。
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