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性暴力の現場で/1 男性被害者 信じてもらえぬ苦しみ /群馬

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中学で受けた行為の意味。21歳の時わかった

 あの時、何年にもわたって受けたのは性犯罪だった--。

 関東地方に住む30代のイツキさん(仮名、男性)がそう気づいたのは21歳の時だ。きっかけは、引きこもりや不登校など生きづらさを抱えた人の集まりで、初めて中学時代に受けた被害体験を打ち明けた時のこと。「それって性犯罪被害だよね」。参加者の一言に、心のもやもやが晴れ、納得した気がした。あれを暴力やいじめというには違和感がずっとあった。でも、それもほんの一瞬。ふつふつとわいてきたのは、悔しさ、恥ずかしさ、そして、今まで以上に強い加害者たちへの怒りだった。

 小学1年の時、担任から「給食を食べるのが遅い」といった理由でなじられた。やがて担任に命じられたクラスメートから給食を無理やり食べさせられた。吐いたものまで口に突っ込まれる。殴る蹴るの暴力も受けた。担任が変わっても同級生からのいじめは続く。中学に入ると、エスカレートし、裸にされ、人前で自慰行為を強要された。昆虫や便も食べさせられた。

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