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『松田さんの181日』 著者・平岡陽明さん

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平岡陽明さん
平岡陽明さん

 (文藝春秋・1750円)

手描きで目指す通俗小説 平岡陽明(ひらおか・ようめい)さん

 オール讀物新人賞を2013年に受賞した表題作を含む6編を収めた短編集。本書に先立つこと4カ月、今年7月に刊行された『ライオンズ、1958。』(角川春樹事務所)でデビューすると、好意的な書評が相次いだ。今、注目の新人だ。

 前作は高度成長一歩手前、まだ戦争の記憶が強く残る時代、3連覇がかかる西鉄ライオンズの日本シリーズを背景に、新聞記者とヤクザが絡む。ちょっと古さを感じさせながらも、丁寧な文章とストーリー運びで面白く読ませてしまう。版元からスポーツ小説、時代の象徴になる野球、映画「三丁目の夕日」などの提案を受け、「仁義なき戦い」のテイストをまぶした。「一冊の長編を書き終え、有機的にエピソードを絡めることができた。現…

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