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身じまい練習帳

滝野隆浩・社会部編集委員が、墓、相続、葬儀といった人生の最期をいかに迎えるかを皆で考えます。第1・3月曜日更新。

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ドイツで広がる「墓参り=森林浴」

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日本生態系協会が運営する樹木葬墓地「森の墓苑」=千葉県長南町で2016年4月、五十嵐和大撮影
日本生態系協会が運営する樹木葬墓地「森の墓苑」=千葉県長南町で2016年4月、五十嵐和大撮影

 死んだら自然に返りたい、と思う人は大勢いる。「自然葬=樹木葬」はちょっとしたブームになっているが、日本とドイツでそうした流れがほぼ同時に起きたというのを、前回も触れた「日本死の臨床研究会」で学んだ。北海道大の上田裕文准教授が研究発表した。

 ほかの会場では、医療者やケアスタッフが、<死>に直面しながら抱えている悩みを話し合っているのに、先生の発表テーマは<死んだあと>の樹木葬事情。でも、日独の死生観とか自然観の違いが分かってとても有意義だった。

 日本の樹木葬は1999年、岩手県一関市のお寺で里山保全運動と並行して始まった。ただ、それ以後、国内ではこの「(1)里山型」はあまり広がらず、お骨を埋めたあと苗木を植樹する「(2)樹林型」、区画に墓石の代わりに木を植える「(3)ガーデニング型」、大きな木の周囲に埋める「(4)シンボルツリー型」などになってきた。上田先生によると、都市型の(3)(4)が全体の8割を占めるという。

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