広島・宮島

市街地のシカが減少 餌やり禁止が効果

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宮島の市街地で観光客らに囲まれるシカ=広島県廿日市市宮島町で、山田尚弘撮影
宮島の市街地で観光客らに囲まれるシカ=広島県廿日市市宮島町で、山田尚弘撮影

 厳島神社がある宮島(広島県廿日市市)で、市街地に出没するシカの数が減少傾向にあることが市の調査で分かった。市によると、2008年に1日200頭以上が確認されたが、11月下旬の調査では約120頭だった。シカの餌やり禁止を推進する市は「市街地に餌がないと知り、山で過ごすシカが増えたのだろう。餌やり禁止の効果が表れ始めている」としている。【山田尚弘】

 市は毎年秋から冬に、厳島神社や表参道商店街、フェリー桟橋などがある島北東部の市街地で、目視でシカの数を確認している。08年は213頭だったが、おおむね減少傾向にあり、15年は前年の177頭から激減して調査以来初めて100頭を下回る91頭だった。今年は先月28日の調査で約120頭が確認された。

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